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iPhone15は買いなのか?

鳴り物入りで登場したiPhone15。価格は124,800円~。
その発表からはや一週間……iPhone15は買いなのか。
iPhone12を2年ほど使っている筆者が、機種変するべきなのかなどを考えるため、巷の声などを調べてみました。

お色は嬉しい5色展開。ブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク。

iPhone14からの変更点

ディスプレイの輝度向上・「Dynamic Island」機能の搭載

輝度というのは画面の明るさのこと。ニトという単位で表されるのですが、これを紹介してもぱっとイメージできないと思うので割愛します。
端的に言えば、屋外でのディスプレイの視認性が上がりました!
これは単純に嬉しいですね。

また、14proシリーズ以上に搭載されていたDynamic Islandという機能がスタンダードモデルのiPhone15に搭載されました。
12シリーズ移行のiPhoneを使っている方なら分かると思いますが、ディスプレイ上に搭載されているインカメラ。
このインカメラの周囲が横長にまっ黒くなっていると思います。
ここに現在使用してる音楽アプリやナビアプリなどの情報が表示され、サブディスプレイのように使えるという機能です。
再生の一時停止などが行なえます。

メインカメラが進化

背面のメインカメラの性能が、前モデル14の1400万画素と比べ4800万画素にパワーアップしました。
従来のカメラでも十分高画質な写真は取れていたのでSNSへの投稿などには問題なく利用できていたのですが、画素数が大きくなったことにより、ポスター印刷などの大きな写真印刷がより鮮明にできるようになりました。
また、一般的に画素数が大きくなると暗所での撮影が苦手になるのですが、クアッドピクセルセンサーという技術を用い、その短所を克服しています。夜間撮影もバッチリです!

待ちに待ったUSB-C搭載

うおお!! 遂にコネクタにType‐Cが搭載されました。
Lightning端子という謎規格を意地でも採用し続けたAppleが、EUの法規制によってやっとType‐C搭載に舵を取りました。
TypeーCはApple製品しか使って来なかったような人には縁遠い存在かもしれませんが、近年のパソコン・周辺機器・Android・その他データ転送や充電はこのType-Cケーブルが主力です。むしろ、それ以外の端子はAppleのLightningケーブルだけと言っても過言ではないぐらいです。
つまり、今後はケーブル一本あれば何もかもを充電できる、というわけで煩わしさが大幅減! やった!

上記はApple公式サイトのiPhone15の説明であるけれど、頑なに搭載しなかったくせに面の皮が厚いというか……

進化した魅力たっぷりのiPhone15! 買うっきゃない!! ……のか?

上述の通り、iPhone14から進化したiPhone15。買うしかない!! とはならないです。
例えばディスプレイ輝度。今までも屋外でそんなに見づらかったですか?
例えばDynamic Island。ちっちゃいサブディスプレイあったら、そんなに嬉しい?
例えばカメラ。解像度上がったとは言え、ポスター印刷とかに活用するの?

そしてUSB-C。
じつは一口にUSB-Cと言っても規格が色々あります。
iPhone15に搭載されているのはUSB2.0という規格。データの転送速度は480Mbps。
一方、proシリーズ以上だと、USB 3.2 Gen 2という規格で、最大10Gbpsのデータ転送が行なえ、その差は歴然。

もちろんPCなどに繋いでデータ転送をしないよという方なら関係ない部分なのではあるんですが、上述の通り他の機能は最上級の最高級モデルなのに、この部分だけ手抜きのようになっているのは残念でなりません。
なんてったって、13万円近くしますからね……

例えば2,3万円ぐらいで上記機能にアップデートできるなら喜んでやるでしょうが、13万円は流石にぽんと出せる金額ではありませんよね?
あるいは、USB-C以外の機能もある程度削ぎ落とした廉価版が出ていれば、と思わずに要られません。

iPhone12移行のシリーズを使っている人なら、無理に買い替える必要はあるとは思いません。

どんな人が買い?

とはいえ、間違いなくおすすめできる人もいるわけです。
例えばiPhone8などの以前のシリーズを使われていて、そろそろ持ち替えたいという人ですね。
そのなかでも先進的なデバイスに抵抗感がない方。
あまり大きく変化を望まないならiPhoneSEの第3世代でいいと思いますが、今後も長い間お使いになるなら、13万円の元はしっかりと取れる機種だと思います。
iPhone13や14が安くなるタイミングを狙ってもいいですが、総額で見れば2~3万円ぐらいの誤差かと思います。
iPhone8を5~6年使ったあなたなら、iPhone15も同じぐらい使うでしょう?
だったら、そのぐらいの差額は飲み込んでもいいぐらいの進化はあると思います。

また、docomo / au / SoftBankで2年後にスマホを返して残債をチャラにできるオプションを使って分割でiPhoneを買った方で、ちょうどその2年目に近い方です。
得てしてそういったプログラムは、2年経った後からは機種の分割代が高額になる(3千円前後)傾向にありますので、でしたら同じくらいの分割料金になるiPhone15に、同様のプログラムを用いて乗り換えてしまうというのはありかと思います。

総評

個人的には急いで買い替える必要はない!

……と思っています。
もちろん、ニッチな需要として、proシリーズのUSB-Cの高速データ転送をお仕事で求めていたり、ポスターのような大判印刷のための写真を必要としているような方がカメラとスマホを一台で済ませることができるなど、ピッタリと自分の需要とハマれば最高の機種だとは思います。

ただし、あくまで普通のスマホ、日常使いに終止するような筆者のような人間は急いで買い替える必要はないなぁ、という感想に落ち着きました。